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バイクにまたがって日本全国へ

2013 GW東北ツーリング その5

2013年GWツーリング5日目

5日目の日記を書きながら思い出したけど、震災の後、
静岡県三島市から南三陸町へたくさんの河津桜が送られたそうだ。
そのうちの多数がここ神割崎キャンプ場に植えられ、花を咲かせている。
三島市ぐっじょぶ!
三島市のお陰で、静岡県民の俺がキャンプ場のおばちゃんに感謝されたよw

さて、本題。
朝からパンを焼き焼きして食べるの図。
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焦げ目が食欲をそそる。

のんびり準備をしているとキャンプ場の人が現れる。
草刈機か何かのチェックだけして去っていくかと思ったら、話しかけられたので少しお話をした。

神割崎のキャンプ場は、3.11の震災前までGWには溢れんばかりのテントが張られていたそうだ。
高台のここでも震災後は訪れる人が激減し、現在の利用者は以前の1/10~1/5になってしまったという。
事前予約している人たちも直前に余震があるとキャンセルしてしまう人が多いそうだ。
キャンプ場自体はかなりの高台にあって、震災のときも津波は半分の高さにも届かなかったような場所なのに。
そんな中でも何とか経営しているのは、
町営施設だし、何年か踏ん張って頑張ってみようと決めたからとおっしゃっていた。
確かに私営だと利益追求しないといけないから、この状態では運営できないだろう。

昨日見てきた志津川の街中の話になった。
土地を嵩上げすることは決まっていても、県の居住区や工場を建てる都市計画は全く手付かずの状態で、建物を建てることを禁止されているそうだ。
ニュースでもたびたび報道されてきた現実を目の当たりにした。
いつになったら再び街が出来上がるのだろう・・・

一通りお話したところで、キャンプ場の人は去っていった。
さて、自分も出発しよう。

海沿いの国道を北上していく。
商店街があったので寄ってみた。
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時間早いからあんまりお店開いてない。

陸前小泉駅の橋。
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線路のあった橋は復旧させず、現在はBRT方式でバスが運行している。

凍えて走るの少々イヤになってきた頃、大谷海岸の道の駅があった。
もう一台バイクがいたので、そのライダーと寒いねと励ましあった。
寒いとお腹減るから、おやつにおにぎり食べた。
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ウニがチリ産だったのはご愛嬌。 

気仙沼市街に入り、鳴子温泉に泊まったときにテレビで見た大川の桜並木を見に行ってみる。
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桜が海水を浴びてしまい、咲かなくなってしまった木も多いそうだ。
頑張って花を咲かせている木もあるが、地盤沈下により土地嵩上げ計画があり、桜並木がなくなってしまう。
悲しい。

河口目指して走ってみる。
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あちこちで工事が進むが、まだ一部津波により被害を受けた建物が残る。

気仙沼に来たら寄るべしと友人に教えてもらったお店へ行く。

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いち早く経営を再開した斉吉商店。
金のさんまが有名だそうだ。
常温で持ち歩いても3日は大丈夫って言われたので、安心して購入。
今日は天気が崩れる予報でホテルに泊まるから、明日の晩ご飯にしよう。

郵便局を探して気仙沼の中心街に入ってびっくりした。
古くからの建物がそのまま残っていた。
津波は本当に少しの差で被害が大きく変わる。
そして1kmも走ると再び・・・

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どこにいても安心せずに逃げないと駄目なんだと思い知らされる。

そしてまたちょっと走ると・・・
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打ち上げられた大きな船。
本当に大きい。

陸前高田に入ると、見覚えのある一本の木。

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去年は立ち入り禁止になっていた高田松原の道の駅のすぐ横が駐車場になっていたので、バイクを止めて行ってみる。
奇跡の一本松は自立できない状態になってしまったので、モニュメントとして保存されることになった。
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神田葡萄園でマスカットサイダーをいただいた。

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なんかデジャブな写真。
相変わらず美味い。
お土産にジャムも購入。

予想通り、大船渡にはちょうど昼頃に到着。
昼ご飯に去年も行った屋台村へ。

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四元豚の焼肉とラーメンで迷ったが、寒かったのでラーメンにした。

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とんこつ醤油のラーメンはリーズナブルで美味い!
わかめも肉厚で美味かった。
店から出た後、お腹いっぱいなのに向かいの四元豚がとても気になった・・・
3年間は屋台をやると以前聞いたので、あと1年くらいはまだ余裕がある。
行けたら行ってみよう。

お腹も満たしたことだし、そろそろ本日の宿を決めねば。
大船渡から夕方にはたどり着ける場所で、近くに飲み屋がありそうで、
南下しやすい国道4号東北道へのアクセスいいところがいいなーと
iPhone様のアプリで探した結果、一関の安いビジホに行くことに決めた。
さくっと予約して出発。

湾の向こうのセメント工場見てテンション上がる。

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線路跡を利用してBRTに生まれ変わっている気仙沼線
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盛駅でバス来ないかなと思って時刻表見たが、残念ながら出たばかりだった。

ふらふらしていると雨が降ってきたので、雨具に身を包み、
ちょっと遠回りだけど、奥州市経由で一関に向かう。

山間部に入ると車の通行量も減る。
雨は降ったり止んだりを繰り返す。
マイペースでしばらく走って行くと種山高原に着いた。
ツーリングマップルを見ると、種山高原にあるダートの先の展望台の眺めが良いそうだが、天気がイマイチ。
道の駅で休憩する以外、ひたすら内陸に向けて走った。

遠回りして向かったのは、奥州市伝統産業会館。
南部鉄器発祥の地と言われる旧・水沢市
せっかくだからその歴史を資料館で勉強したい。

水沢江刺駅のすぐ近くのはずだが見つからない。
思っていた以上に小さい施設で、すぐ前を通過したのに気づかずというオチw
なんとか発見し、合羽を脱いで入る。
受付の人、面倒くさそうな顔しないで・・・w
GWの合間の平日の人っ子一人いない施設で南部鉄器について勉強する。
夏に鉄器作るの大変だな。
俺ならへこたれるな。
職人さんすごい。

再び合羽に身を包み、一関に向けて走る。
水沢まで降りてきてしまえばすぐそこだ。

ホテルは当日のネット予約だから本当に予約できているのか不安だったが、クレジット決済までちゃんと済んでいて安心した。

荷物整理をしたら晩飯だ。
せっかくなら美味しいもの食べながら美味しいお酒が飲みたい。
というわけで、食べログ使って一関の飲み屋を調べる。
そして駅近くの一軒の居酒屋へ。

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まずはエビスで乾杯。

カツオの刺身と、豚の味噌漬けと、ふきのとうの天ぷら。
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地酒美味い。

調子に乗ったらホテル代安くあげたのに、飲み代が高かった。
じぇじぇじぇ。
でもお腹いっぱい美味しいものを飲み食いできて満足。
いい感じに酔っ払ってホテルに戻ってぐっすり眠った。

つづく・・・